・HVバッテリー交換
前回の続きで、ZVW30プリウスのHVバッテリー交換についてご紹介します。
前回の記事は以下を参照して下さい。
www.socardo.work
HVバッテリー異常の診断が出てしまうと基本的には部品交換とご紹介しましたが、
ここ一年程で以前はなかったリビルトHVバッテリーなるものが流通し始めました。
新品バッテリーの価格が高い場合は中古バッテリーを使用して交換するしか方法がなかったのですが、リビルトバッテリーの登場で定価の約半値で
新品同様のHVバッテリーへ交換できます。
・リビルト部品って何?
簡単に説明しますと、再生部品。
中古は使われていた車から取り出したそのままの部品の事。
再生部品なので、綺麗に洗浄され、悪い部分を修理されていて
性能などは、ほぼ新品に近い状態の部品のことをリビルト部品と呼んでいます。
一般的に中古部品には保障はありませんが、
リビルト品には保障が付いている場合が多いです。
しかも!値段が新品部品に比べて随分安いのが最高のメリット!
・中古HVバッテリー又はリビルトHVバッテリーで交換する
中古バッテリーの価格は年式、走行距離によって約6万~10万円ほどする様です。
今回の当店で使用したバッテリーは約9万キロの車体から取り外した物でした。
最近販売されているリビルトHVバッテリーは約8.5万円~販売されています。
入庫したお車はZVW30 平成22年式なので前期型のプリウスです。
この交換作業した頃にはまだリビルトバッテリーがなかったので
写真は中古バッテリーを使用したものになっています。
リアシートの下辺りに大きなバッテリーが設置されています。
交換は比較的短時間で約2時間程で完了します。
当店での交換工賃は20000円(税抜き)です。
補器類の部品などを外していきバッテリーを取り外します。
ただこのバッテリーが相当重たく、一人で積み下ろしするのは無理です。。。
取り外したところの写真です。
なんだかスッキリしてますねw
このバッテリー交換作業には絶縁手袋必須です!
感電すると、間違いなく病院送りです。
それだけで済めばいいですが・・・
取り外したHVバッテリーですが、外から見てもとても綺麗なバッテリーです。
室内に設置されているので当たり前ですが、このバッテリーには補器類として
バッテリー本体横に冷却用ファンが設置されています。
その通気口らしき穴がリア運転席後ろのドアを開けてすぐの所にありますが
その通気口を塞いでしまったりすると、バッテリーが十分に冷却されず
故障する事もある様です。
さて本題の交換作業ですが、一度取り外してしまうと後は逆にバッテリーを設置し、
補器部品を装着して行きます。
くれぐれもこの時にも絶縁手袋の装着を忘れないで下さい。
なかなか一般の方でHVバッテリーの交換をされる方は少ないと思いますが
交換作業後、コンピューター診断機によるリセット作業が必要です。
・まとめ
以上、簡単ではありますが中古部品使用によるHVバッテリー交換を
紹介させて頂きました。
この作業をさせて頂いた時には総額で工賃含め約10万円程掛かりました。
2019年の今はリビルトHVバッテリーが流通し始めたので
ほぼ同じ金額で新品に近いバッテリーで交換できると思います。
気になった方は知り合いの車屋さんなどに聞いてみてはどうでしょうか?