最近非常にお問合せの多い30プリウスのHVバッテリー交換です。
30プリウス初期の車体に確実に増えてきているHVバッテリーの寿命。
これからは今以上に需要が増えてきそうに思えます。
ちなみにトヨタ自動車が年内にハイブリッド車関連の特許を使用する権利を無償開放する方針を固めたそうで、HV市場を更に拡大することで、関連部品のコストダウンが図れ、主要部品が共通するEVの価格引下げが可能となり、今後のEV商品化に際し、価格競争力向上に繋がるとみているようです。
と言う事は社外品のHVバッテリーなども製造されたりし、価格も安くなるかもしれませんね。
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ハイブリッドチェックエラー
当店も再びHVバッテリーの交換依頼が入りました。
コンピューター診断でのエラーコードです。
- P0A80 電池内部異常
- P3021 電池ブロック10 or 11異常
当店のG-scan2といコンピューター診断ツールにて診断が可能です。
以前まで電池内部異常までは診断出来ていたのですが、
最近のソフトウェアアップデートでどのセルが悪いかまで自動で診断してくれるように
なっていました。
エラーの削除を行えば一時的にはハイブリッドシステムが復旧しますが
少し時間が経つと再びエラーが表示されます。
HVバッテリー取り外し
30プリウスの場合、後部座席の後方に大きなバッテリーが積んであります。
今回は一年程前にリビルトHVバッテリーに交換したとの事ですが
運悪く1年程でバッテリーがダメになったとの事での交換依頼でした。
当たり外れのあるリビルトバッテリーですが、良いところは保証が付いていると言う事。中古品と比べれば値段が高いですが、この保証があるかないかは非常に大きなメリットです。中古品は無保証なので外れを引いたらまた実費で交換です・・・
HVバッテリーの取り外し交換に関しては以前の記事を参照。
リビルトバッテリーは補器類を全て移設する必要がある
リビルトバッテリーの場合、部品としては本当にバッテリーのみになるので
右側に付いている冷却用ファンなどの補器類を全て移植する必要があります。
以前使用した中古バッテリーは補器類なども装着されたまま届いたのでポン替えで良かったのですが、今回は全て移植です。
交換に絶縁手袋は必須
右側の宇宙服に似合いそうな絶縁手袋ですが、たぶんこれがないとビリっと来た時には
本当に宇宙のお星様になってしまいますw普通の出袋とはゴツさが違いますw
最後に
作業的には補器類を組み付け、元に組み戻せば作業は終了です。
今回はリビルトHVバッテリーを使用して交換しましたが、リビルトでも確率は低いものの当たり外れはある様です。ただ保証が付いているので初期不良の場合は無償交換してくれるので安心です。新品の定価に比べると約半値よりちょっと高いぐらいで購入できるので、中古よりはおすすめだと思います。