オレンジアベニューのブログ

岡山県岡山市のキッチンカー&軽キャン専門店&認証整備工場のオレンジアベニューです。当店での作業の一部をご紹介して行きます♪2021年よりキッチンカーや軽キャンピングカー取扱の2号店の東古松店がオープンしました。

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20ヴェルファイア後期 トヨタメーカーオプションナビ(MOPナビ)交換 プレミアムサウンド18SP アルパイン ビッグX

はじめに R6年8月更新

数年前に20ヴェルファイアのメーカーオプションナビをアルパインのBIG Xに交換するこの記事を公開しました。ありがたい事に2024年8月現在でも多くの方にこの記事をご覧いただいています。当時はこのモデルが非常に人気でしたが、現在ではBIGX本体や専用のフリップダウンモニターの販売が終了しています。そこで、現在入手可能な部品を使用したナビ交換手順についてご紹介します。

メーカーOPから社外ナビ交換の難しい理由

メーカーオプションのナビは、ディーラーオプションとは異なり、車両の製造ラインで取り付けられるため、配線や構造が特別です。このため、交換作業は難易度が高く、注意が必要です。専用の変換キットは販売されていないため配線図を取り寄せ、常時電源、ACC、アースなどの必要な配線を解読する必要があります。

交換に必要な部品

以下が当時交換に使用した主な部品リストです。

オススメ最新のパーツ

BIGX本体やフリップダウンモニターは販売終了となっているため、8インチナビの取付が主な方法になります。令和6年現在ではディスプレイオーディオが主流になって来た事もあり、通常のナビに比べ取付が簡単になっています。地デジが装備されていない事や、ディスプレイオーディオの場合、スマホと連動させて使用する事が前提なのでGPSで位置情報を確認するため車速センサーへの接続が不要なモデルが多数です。鳴らすスピーカーの数が4つであればアンプの取付も必要分取付が簡単です。

 

 

※一般的にディスプレイオーディオは本体が7インチサイズになっているため、取付の際にはトヨタ純正の7インチ用ステーとパネルが別途必要になります。

一般的なナビであれば、8インチモデルのナビやフローティングナビといった画面が枠より外に出るタイプが現在各メーカーから販売されています。画面が枠より外側にくるため大きな画面を選択する事が出来ます。

 

※一般的にフローティングタイプも画面は大型でも本体が7インチサイズになっているため、取付の際にはトヨタ純正の7インチ用ステーとパネルが別途必要になります。

スピーカーに関しては基本ナビやディスプレイオーディオ本体に4チャンネル出力分のアンプは内蔵されている事が多いため4つのスピーカーを鳴らすだけであればアンプは必要ありません。4つ以上のスピーカーを鳴らすには、スピーカーの数に応じた出力のあるアンプが必要になります。アルヴェル特有のダッシュ上のスピーカーを取り付けるための専用ステーも現在では入手困難になっています。

8インチナビの場合

8インチナビの取付の場合にも専用とステーとパネルが必要です

※MOPナビから交換の場合電源系の配線は使用できません。パネルとステーのみ使用

作業手順

  1. ナビの取り外し: 旧ナビを取り外し、新しい配線を引き直す必要があります。特に59ピンカプラーの解析と適切な接続が重要です。

  2. スピーカー交換: フロント、リア、3列目それぞれのスピーカーを交換します。新しいスピーカーは、専用のバッフルを使用して取り付けます。厄介なのはスピーカー線がナビ裏に無く、助手席下側の純正アンプに接続されています。どの配線がどこの部分のスピーカーなのかを調べ、適切にナビ本体又は社外アンプに接続していく必要があります。

  3. アンプとサブウーファーの設置: ナビ本体の音響を最大限に引き出すため、社外アンプとサブウーファーを追加で取り付けます。アンプは助手席シート下に配置し、音質を大幅に向上させます。

  4. モニターとバックモニター・ETCの交換: フリップダウンモニターやバックモニター、ETCを新しく取り付ける場合、既存の配線は使用できないため全て新しく引き直す事をおすすめします。

注意事項

現在でも多くのお問合せを頂くため、最新の代替パーツとして紹介しましたが、当時の記憶を元に記事を更新しました。別途必要な部品があるかもしれませんのがご了承下さい。

 

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平成最後の大仕事!20ヴェルファイアのメーカーオプションナビをアルパインのBIG Xへ交換する作業をご依頼頂きました。一見ただのナビ交換じゃん?って思いますが、この作業が結構大変で、ネットにも情報がほとんど出ていないのです・・・

じゃぁ何が大変かと。今回の交換前の純正ナビはディーラーオプションではなく、メーカーオプション。ディーラーオプションはその名の通り各ディーラーへ納車され、ディーラーで取付を行うのでオーディオレスと同じ構造。メーカーオプションは新車製造時の製造ラインにて取付されているナビなんです。メインのハーネスから構造が違います。さらに純正プレミアムサウンドと言って、純正で18個のスピーカーが装着されています。天井だけでも6個ぐらいスピーカーがあった様な・・・話しは戻りますが今回のメーカーオプションナビは社外の各メーカーからの配線取付キット等の販売はなく電源の線やスピーカー線、信号線などを自力で解析する必要があります。20系前期のアルファードヴェルファイアでもMOPナビ11スピーカーパノラミックサウンドと言う物がありますが、こちらはハーネス変換キット等もあるので容易にナビ交換が可能です。後期になるとプレミアムサウンド、パノラミックサウンド共に取付キットの販売はない様でアルパインやビートソニックなどメーカーの適合を調べるとナビ本体ならず、取り付けキットやスピーカーなども全て非適合となっているので取付を諦めている方も多いのでは??

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純正ナビの品番は56107。G-BOOK mx対応HDDナビ (18スピーカー+後席9型モニター)トヨタプレミアムサウンドで3.5Lのアルファードヴェルファイアに多く装着されています。純正のフリップダウンモニターやバックモニター、ETCなども全て使えないため、今回は純正品をほとんどアルパイン製へ交換です。

MOPナビ付 パノラミックSライブサウンド車 11SP車はキット有り

前期型やメーカーオプションナビでもパノラミックサウンド11スピーカーが搭載されている場合はビートソニックより交換ハーネスが発売されているので比較的簡単に交換が可能になります。


 

MOPナビ交換の場合純正部品はほとんど使用不可

なぜ純正部品は使用できないのかと言うと主な原因はコレです。

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ナビ裏に来ている純正のハーネス。コレがメインの59ピンカプラー。フリップダウンモニターの配線やバックモニターの配線がこの中に組み込まれています。オーディオレス車などであればこのハーネスの変換キットがあるので基本カプラーオンで何も悩む事はないのですが、この謎の59ピンは変換キットがありません。純正アンプを使用しているのでスピーカー線もナビ裏にはなく、バックモニターに関しては中間の配線も利用できないため、自力で後ろから前まで配線を引き直します。

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コチラは純正プレミアムサウンド18スピーカーを鳴らすためのアンプ。これも使用出来ないため、社外のアンプへ交換します。アンプを取り付けずにナビ本体内蔵アンプでスピーカーを鳴らす事は可能ですが4個のスピーカーしか使用できないため社外アンプを使用します。ちなみにこの純正プレミアムサウンドやメーカーオプションナビは当時の新車時にセットで80万ぐらいする様なかなり高級なオプションだった様です。このプレミアムサウンドも良い音は鳴りますが、アルファードヴェルファイア特有のリアの音量が小さいなどの問題があるそうで、音質や音響にこだわりがある方などにはちょっと物足りないかもしれません。

MOPナビをアルパイン ヴェルファイア専用10型カーナビ ビッグXへ交換

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今回はアルパインヴェルファイア専用10型カーナビ ビッグXへ交換しました。純正は8インチなので、この2インチの差はやはり大きいですよね!ちなみにゴールデンアイ専用なので回りのメッキ部分がゴールドです。なんと受注生産!元の物より高級感満載です。

今回交換した部品は

  • ナビ本体

アルパイン(ALPINE) BIG X アルファード TYPE GOLD ヴェルファイア GOLDEN EYES 20系 専用 カーナビ 10型 ビッグX プレミアム <2018年モデル> EX10Z-AV20-GO

  • フリップダウンモニター

ALPINE(アルパイン) プラズマクラスター技術搭載 12.8型LED WXGAリアビジョン HDMI入力付き PXH12X-R-B

アルパイン リアビジョン 12.8型LED RXH12X-L-B(取付キット KTX-Y5005VG + ブルーライトカットフィルム セット)

  • ETC

アルパイン(ALPINE) ETC2.0車載器 HCE-B110

  • フロントスピーカー
  • フロントツィーター

ALPINEアルパインX-710Sアルファード20系/ヴェルファイア20系専用スピーカー+KTX-Y05AV+KTX-Y710XB3点SET

  • リアスピーカー
  • リアツィーター

ALPINE(アルパイン) X(エックス) 17cmセパレート2ウェイスピーカー X-170S

アルパイン(ALPINE) トヨタ・スバル・ダイハツ・ニッサン・スズキ・マツダ車用 インナーバッフルボード(ハイブリッドタイプ) KTX-Y171HB(左右セット)

  • 3列目スピーカー

アルパイン(ALPINE) 2ウェイスピーカー コアキシャル 10cm STE-G100C

  • 社外アンプ×2個

ALPINE アルパイン MRV-F300 4chデジタルパワーアンプ

カロッツェリア(パイオニア) 16cm×2パワードサブウーファー TS-WX70DA

天井にもスピーカーがありますが今回は使用せずフロント、リア、3列目とそれぞれのツィーター計10個のスピーカー交換です。せっかくなのでデッドニングをし、音響を良くする事にしました。

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作業途中の写真ですが、もうバラバラですw

フロントドアスピーカー交換

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高級なプレミアムサウンドと言ってもやはり純正は純正。アルパイン製と比べると質感も重さもかなり変わります。

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専用のアルミバッフルを使用して装着します。純正スピーカーはリベットで装着されているため、ドリルを使ってリベットを取る作業が必要になります。

フロントツィーター交換

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こちらも純正では軽いスピーカーが装着されていました。純正の配線カプラーは使用できないので加工が必要です。ちなみにオーディオレスの場合はカプラーオンで装着可能です。

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 カバーで隠れるので残念ですが見るからに高級なツィーターです。ツィーターって小さいスピーカーと思われがちですが、この質が良くなるだけで格段に高音の出が変わって音響がかなりハッキリします。

リア スライドドア スピーカー交換

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  元々純正のバッフル的な物が付いていますが、その上にアルミバッフルボードを取り付けます。リアスライドドア全体的にですが、特にこのスピーカーの回りが結構振動でビビるので、デッドニングの制振材を張り付けて固定すると効果があります。

リアスライドドアのツィーターは写真を撮り忘れましたが、ガラスの端に装着されています。アルパインの枠の着いた状態では装着できないので、スピーカーのみを取り出し取付ました。

3列目スピーカー交換

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 3列目のスピーカーは10㎝のスピーカーが装着されています。純正の土台を取り外しスピーカーの交換をします。3列目はツィーターを取り付ける場所がないので、コアキシャルスピーカーを使用しました。

アルパイン 4chデジタルパワーアンプ MRV-F300 取付

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 純正のアンプが使用できないため、今回はナビ本体と合わせアルパインの4CHデジタルパワーアンプMRV-F300を使用。MOPナビの場合、ナビ裏にはスピーカー線が来ていないためここから配線していき、計10個のスピーカーを鳴らします。

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純正のアンプがあった助手席シート下へ配置しました。固定するために台座を作り、シート下へ綺麗に収まる様にしました。このアンプを使用するだけで音質はかなりというか格段に良くなります。アルパイン製のナビは本体で音を調整する機能も充実しているので知識は必要ですが細かい音質調整もする事が出来ます。

フリップダウンモニター交換

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純正フリップダウンモニターが装着されている場合、アルパイン製の物を取り付けるより元の穴の方が大きいため加工というか穴を隠さなければいけません。

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アルパインのフリップダウンモニターにも大きさの違うモノが3種類程ありますが、穴をできるだけ隠すため一番大きな12.8型リアビジョンを使用しました。一番大きな12.8型を使用しても台座だけでは数ミリ隠しきれません。

ETC交換

f:id:socardo:20190502155016j:plain ETCも純正は使用できないためアルパインの物に交換しました。ETCは厳密に言えば純正を使用する事も出来たかもしれませんが、元々純正ナビ連動の物が装着されていたので配線を途中でカットする等の加工が必要でした。正常に動作しないと困るので念のためアルパイン製へ交換。最新なのでETC2.0にも対応しています。取付キットを使用し純正の場所へ納めました。

最後に

通常であれば取り付け不可とされているメーカーオプションナビの交換ですが、配線や信号線などを解析すれば物理的に取り付けは可能です。鳴らすスピーカーの数に応じて社外アンプの取り付けが必須ですが、音質はかなり良くなります。今回18スピーカーから10スピーカーへしましたが、音質はかなり激変しました。デッドニングの効果もあると思いますが音圧が違います。

純正のステアリングリモコンやバックモニターのガイド線等の便利機能も使用する事が可能です。

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純正で装着されているものがほどんど使用不可なので正直部品の金額は掛かりますが、ビッグXの大画面の迫力、スピーカー交換やアンプ取付による音響の向上はかなり効果がありますよ♪

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